和食店舗内装のポイントとアイデアを紹介します

独立して和食店を開業したいけれど、内装デザインをどうしたら良いか悩んでいるという方は少なくないことでしょう。ひとくちに和食店と言っても居酒屋から創作料理まで色んな種類・スタイルがあり、それに応じてターゲット層や考慮すべき事項は各々変わってきます。ここでは和食店の店舗内装・デザインのポイントについて、そしてコンセプトや対象とする客層やそれに対応する店舗を設計するためのアイデアに関して解説していきます。

和食の店舗内装・デザインのトレンドをおさえる

店舗内装

結論から言えば、和食店の店舗内装の近年のトレンドは和モダンです。純和風のテイストに現代の要素、すなわち洋風文化を程よく織り交ぜた和モダンに人気があります。内装デザインを考える時、方向性をある程度決めておくことでまとまりやすくなるでしょう。具体的なポイントとしては、お座敷・個室とカウンター席の両方を設ける方法が挙げられます。近年では国内の歴史ある工房からも、和モダンの陶器が次々とリリースされているためそちらを採用するのも良いです。室内に木材が多いという共通点から、北欧スタイルを取り入れるケースも増えています。北欧文化の1つである、複数の照明を活かした雰囲気作りも参考にすると良いです。これにより和風が好きな高齢層だけでなく、モダンな雰囲気に親しみがある若年層にもアプローチできます。もちろん純和風が時代遅れ、どの和食店にも適さないという訳ではありません。たとえば高級店や、外国人の観光客が多く訪れる地域ではそちらの方が喜ばれるでしょう。敷居の高さを感じさせたくない、気軽に立ち寄ってもらえる店舗を目指すのであれば和モダンがおすすめという訳です。 

顧客層の想定とコンセプトの明確化

明確な目的や特定の立地条件ではない限り、店舗内装は和モダンがおすすめであると学んだところで、次はデザインに関するポイントについて見ていきます。まず大切なのが、店舗のコンセプトを明確にすることです。エリアにもよりますが、大抵の環境では周囲に競合の和食店があることでしょう。中華料理や洋食店、ファストフード店とは和風という面で違いをアピールできます。しかし同じ和食店であれば、自店舗も特徴・特色を持っておくことが大事になります。差別化を図ることで、集客・売上に直接的に繋がるので大切な部分だとよく認識しておいてください。若年層にアピールしたいのであれば、スマートな印象となるカウンター席を設けたり個室を用意してプライベート性を確保すると良いです。リラックス空間を演出したいのであれば、照明の工夫と座敷席にも力を入れましょう。多くのビジネス分野で強調されているのが、ペルソナ設定の重要性です。招きたい客層はどういう人物像か、どんな雰囲気のお店で得られる体験はどういったものかという自問自答を入念に行う必要があります。 

動線の設計と安全・衛生面の配慮

明確な目的や特定の立地条件ではない限り、店舗内装は和モダンがおすすめであると学んだところで、次はデザインに関するポイントについて見ていきます。まず大切なのが、店舗のコンセプトを明確にすることです。エリアにもよりますが、大抵の環境では周囲に競合の和食店があることでしょう。中華料理や洋食店、ファストフード店とは和風という面で違いをアピールできます。しかし同じ和食店であれば、自店舗も特徴・特色を持っておくことが大事になります。差別化を図ることで、集客・売上に直接的に繋がるので大切な部分だとよく認識しておいてください。若年層にアピールしたいのであれば、スマートな印象となるカウンター席を設けたり個室を用意してプライベート性を確保すると良いです。リラックス空間を演出したいのであれば、照明の工夫と座敷席にも力を入れましょう。多くのビジネス分野で強調されているのが、ペルソナ設定の重要性です。招きたい客層はどういう人物像か、どんな雰囲気のお店で得られる体験はどういったものかという自問自答を入念に行う必要があります。 

和をイメージさせる素材や食器選びも大切

和食店と銘打っている以上、料理そのもの以外にも凝った演出をすべきです。料理を楽しむだけでなく、その雰囲気や体験を味わうことも価値に昇華することでリピーターや固定ファンの増加が見込めるからです。そのためのポイントとして、和の素材やカラーリングをチョイスすることが挙げられます。一例としては檜・松や竹といった素材、和紙や障子などです。ふすまや畳、のれんなどは店舗のデザインやコンセプトに応じて採用すると良いでしょう。カラーリングは白地や紺色、木材のカラーである黄土色・茶色といったものに加えて朱色や深緑などの差し色でアクセントをつけるとグッドです。提供する料理に合った食器、什器も充実させるとより良くなります。季節によって異なる食材を扱うため、それらにマッチした食器を用意するのがコツです。現代は季節の変わり目が薄くなっていますが、四季を感じさせる要素を取り込むことで顧客に良い体験を提供できます。加えて食事をおいしく見せる照明、空間を演出する照明にも気を配りましょう。影の濃淡を意識すれば、単なる薄暗いおしゃれな空間というだけでなく和をイメージさせることも可能です。 

追加要素として覚えておきたいアイデア

店舗のコンセプトやデザインに外れないよう考慮する必要はありますが、店舗の演出を高める追加要素も覚えておいて損はありません。まず海鮮料理をメインとしている店舗におすすめなのが、生簀です。毎日市場から新鮮な海の幸を仕入れているなど、海鮮料理を売りにしているのであればおすすめのアイテムです。店頭やカウンターの前に、小さなサイズでも良いので生簀を設置することにより本格派のイメージが一気に高まります。もちろん巨大な生簀を、店舗の中央にレイアウトすればさらにインパクトは大きいです。和モダンの店舗に欠かせないのが、カウンター席です。お店に入ったときに真っ先に目に飛び込むような間取りであれば、なおのことデザインや木材にこだわりましょう。木製のカウンターで、木の温かみが感じられるカウンターやテーブルは和洋を問わず人気があるからです。座敷の席を多数用意しているのであれば、掘りごたつもおすすめの1つです。新年会・忘年会など大きな部屋から、数名でゆったり楽しめる小部屋までいずれも人気があります。 

和食店に向かないデザインの要素

和食店に適するデザインやポイントについて見てきたところで、ここからは向かない要素・避けた方が良い部分に関して学んでいきます。汚れが目立ちやすい白色を、天井や壁に使う際には注意が必要です。色味が明るく、爽やかで落ち着くカラーリングではあるものの汚れた時に目立ちやすいのがデメリットです。油による汚れ、喫煙するお客様のタバコの煙などはどんなに清掃を行っていても染み付きやすくなります。暗めの色を選んだり、白色であっても目立ちにくい柄をまぶしたものにするといった工夫が必要です。なお先述の生簀も、汚れが目立ちやすいため導入するのであれば手入れは入念に行いましょう。

一方で黒やグレー、青色など寒色系を中心にすると食欲が減退するため注意してください。カウンターの木材を明るめにしたり、暖色系の照明で料理を明るく演出するなどの対策が挙げられます。

和モダンの割合に関しても、注意しておく必要があります。モダンな要素を取り入れるとスタイリッシュになるからといって、あまりに和風テイストに合わないテーブルや椅子・什器などを採用すると一貫性がなくなってしまうでしょう。ポイントとしては和の要素を入れつつもシンプルでフォルムに曲線があること、柄やデザインの形状など情報量を調節することが挙げられます。

まとめ

和のテイストを残しつつも、モダンな要素がある内装およびインテリアを備えた和モダンが近年の和食店のトレンドとなっています。旧来の和の雰囲気を愛する高齢層に加えて、さほど親しみがない若年層も一緒にアプローチするための効果的な手法です。もちろんコンセプトによっては高級感を出すために、あえて純和風が必要な場合もあります。どんなお店を作ってお客様にどういった体験をしてもらいたいのかを踏まえつつ、生簀やカウンターなどのアイテムを取り入れるなど探っていきましょう。